出前授業のご案内

写真提供 脇林 清
写真提供 脇林 清

 

 新型コロナウィルスの蔓延により、医療従事者や感染者などへのハラスメントが社会問題となり、改めて、ハンセン病に注目が当たっております。

ハンセン病は、感染力の弱い感染症の一つでありながら、家族を含む感染者への激しい差別・迫害が起こり、強制収容・終生隔離によって、一生涯を療養所で送らざるを得なくなりました。また、断種・堕胎や改名などの非人道的処遇が行われた過去があり、アウシュビッツに匹敵する倫理的問題を含んでおります。二度と同じ過ちを繰り返さないための教訓として次世代に語り伝えなければなりません。

■■出前授業のご案内

  • 幼稚園・小学校・中学校・高校・大学・社会人を対象に、ハンセン病の出前授業をおこないます。
    子ども達にハンセン病の授業を予定されている先生方への講習会も可能です。
  • 一般の皆様:あなたも、ハンセン病を語り継ぐ伝道者になりませんか。
    基礎からハンセン病について学べます。

 

=講義の特徴=

  • 出前授業は、要望に合わせて講義内容・スケジュールを組みます。受講生の特性(受講人数や小・中・高・大学生社会人のいずれか)、レディネス(ハンセン病について全く知らない・ある程度勉強している)、講義時間(単発・シリーズ)などをお知らせください。
  • ハンセン病について考える上で欠くことのできない基礎知識(医学的知識・歴史)を丁寧に説明します。
  • ハンセン病を患うことがどのような体験であったのか、ハンセン病回復者の方々の体験をご紹介します。
  • ハンセン病回復者の体験の中に含まれる普遍的意味について考え、それが私たちが直面する今現在の問題にどのように関連があるのか、私たちの抱える問題の解決にどのような示唆を与えるのかについて考えていきます。
  • 大学教員と療養所のスタッフ(看護師・義肢装具士・学芸員など)が協力しながら講義を進めます。
  • 必要に応じで、ハンセン病回復者様にご講話をいただくこともあります。療養所を訪問し、史跡の解説やハンセン病回復者との交流を行います(新型コロナウィルスの影響により、現在は見合わせています)
  • 講義は、オンラインでも対面でも可能です。